外壁塗装の種類と特徴を紹介! メリットとデメリットも解説!

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外見をより美しくし、建物の耐久性を維持するために必要な外壁塗装。

塗料にはいくつか種類があるため、
「外壁塗装にはどのくらいの種類があるの?」
「どの塗料が建物に最適なのか迷う!」
と悩む方も多いかと思います。

そこで、今回は外壁塗装に使われる塗料の種類や特徴を解説します。

それぞれの塗料のメリットとデメリットも解説していますので、予算や好み、これから建物をどのくらい使いたいかという計画などにより、お好みの塗料を選んでいきましょう。

 1. 外壁塗装の塗料の種類

外壁塗装の主な塗料の種類についてお伝えします。それぞれの塗料の耐用年数と費用相場を掲載していますので、目安にしてくださいね。

塗料の種類耐用年数費用相場
アクリル5〜8年1,000〜1,500円 /㎡
ウレタン8〜10年1,800〜2,500円/㎡
シリコン10〜15年2,500〜3,500円/㎡
ラジカル13〜18年2,500〜4,000円 /㎡
フッ素15〜20年3,500〜5,000円/㎡

表の下にいくほど費用が高くなりますが、耐用年数が伸びていきます。費用のほかにも、定期的に塗り直しをしたいのか、もしくはなるべく維持させたいのか、などによっても左右されますので、予算や好みによって目星をつけていきましょう。 

建築士

2. 外壁塗装の塗料の特徴

外壁塗装の塗料は見栄えや建物との相性がそれぞれ異なります。それぞれの塗料の特徴を深堀りしますので最適なものを選びましょう。

1. アクリル塗料

昔から使われており、多くのメーカーで商品を販売しています。透湿性が高く軒天井などに利用されます。現在はより高性能な他の塗料が存在しますが、扱いやすさから頻繁に塗り直しをする塗装やちょっとしたDIYで選ばれます。

メリット

  • ツヤが綺麗に出る上に色が鮮やかで、バリエーションにも富んでいます。
  • 施工費用を抑えられます。

デメリット

  • 耐用年数が短くこまめに塗り直さなければなりません。
  • 浸透性が高く湿気を吸収しやすいので、降水量の多い地域には不向きです。

2. ウレタン塗料

そのまま使用できる1液タイプと、硬化剤と混ぜて使用する2液タイプがあります。2液タイプは価格が高いですが耐久性が増します。扱いが困難なため、熟練した業者へ任せるようにしましょう。

メリット

  • 弾力性があるため柔軟でひび割れしにくいです。木部の伸縮にも対応でき相性が良いです。
  • 密着性が高く凹凸のある外壁との相性が良いです。細部まで綺麗に塗装されます。
  • 光沢がきれいでツヤのある外観を希望する場合におすすめです。

デメリット

  • 耐用年数が目安10年以内と短いため、建物をある程度長く使っていきたい場合は塗り直しが必要です。

3. シリコン塗料

一般的には「悩んだらシリコン塗料がおすすめ」といわれる程、価格と機能のバランスに優れています。

シリコンの含有量が高いほど機能が高まりますが、業者によっては低いものを選んでいるにも関わらず高い費用を請求してくる場合もあり、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

ウレタン塗料と同じように1液型(そのまま使える)と2液型(硬化剤と混ぜる)の2種類があり、2液型の方が費用・耐久性のいずれも高いです。

メリット

  • 透湿性に優れているため、塗膜を維持しやすくカビやコケが発生しにくいです。湿気が発生しやすい立地条件での使用もおすすめです。
  • 断熱、遮熱効果が高く、より快適に過ごすことができる上に環境にも配慮されています。季節による寒暖差が激しい地域にも適した塗料です。
  • 人気が高いので製品数が多く、色や性能、予算によって好みの商品を選びやすいです。シリコン含有量が多いほど機能が高まります。

デメリット

  • 弾力性が低いため、建物のひび割れ防止はあまり期待できません。
  • 高い機能性を求めるほど、費用が高くなります。

4. ラジカル制御塗料

塗料の成分を破壊するラジカルの発生を制御できる、耐久性の高い塗料です。

メリット

  • 塗膜に含まれる酸化チタン(白色顔料)が粉上に浮き上がる「チョーキング現象」が起きにくいです。建物の劣化を防ぎやすく、雨漏りの心配も少ないです。
  • 変色しにくく、汚れもつきにくいため外見の綺麗な状態を維持できます。
  • 木造やコンクリート、サイディングなど多くの素材に使用できます。

デメリット

  • ラジカル制御塗料は光沢のある塗料ですが、ツヤ消しのために添加剤を追加すると耐久性が落ちることもあるため、業者と相談してバランスを決めると良いでしょう。
  • 2012年頃から使用され始めた新しい塗料のため、扱っている業者が限られています。使用経験がないことも考えられますので、ラジカル塗料を検討している場合には業者が経験者かどうかも確認しましょう。

5. フッ素樹脂系塗料

フッ素樹脂を使用して開発された、汚れに強く長持ちする塗料です。質の悪い低価格なフッ素樹脂塗料を使用されたり、下地を雑に塗られてしまったりすると期待通りの効果が得られないため、経験のある信頼できる業者へ依頼しましょう。

メリット

  • 15〜20年と耐用年数がとても長いです。塗装時の費用はかかりますが、塗装を長持ちさせたい場合に適した塗料です。
  • 耐候性が高く外壁塗装に向いています。紫外線や雨風の影響を受けにくく、色あせも起きにくいです。

デメリット

  • 費用がかかります。
  • フッ素樹脂系塗料はツヤ消し塗装ができません。親水性が高いため汚れに強いのですが、ツヤ消しにすると効果を発揮できなくなります。
建築士

まとめ:予算と求める機能から好みの塗料を選びましょう!

今回は、塗料の種類やそれぞれの特徴を紹介しました。どんな塗料にもメリットとデメリットがあるので、予算や建物の立地条件などによって選んでみてください。

施工を依頼する際には、塗料の機能を存分に発揮できるように経験豊富で信頼できる業者へ依頼することが大切なので慎重に選ぶようにしましょうね。

建築士
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